読書感想文を書くにはまず本を読まなければいけません。普段からあまり本は読まないという中学生は、読書感想文の本を選ぶのにも迷ってしまいますよね。それに、本を選んだとしても、その中には読書感想文が書きにくい本というものもあるんです。

そこで、中学生の読書感想文が書きやすい私のおすすめ本をご紹介します。参考にしてみてくださいね。

  私のおすすめ10冊
 中学生の読書感想文が書きやすい本

  名作と言われる本
 走れメロス
 蜘蛛の糸(くものいと)

  同年代が主人公の本
 ホームレス中学生
 夏の庭
 西の魔女が死んだ

  テーマがはっきりしている本
 黒い雨
 永遠の0
 アンネの日記

  映像化されている本
 君の膵臓をたべたい
 秒速5センチメートル



名作と言われる本

走れメロス

「走れメロス」は太宰治の名作短編小説です。短編なので非常に読みやすく、多くの人は既にあらすじをご存知のことでしょう。
人を信じることや友情の大切さといった主題がはっきりとしているので、読書感想文も書きやすいと思います。

名作と言われる本

蜘蛛の糸(くものいと)

「蜘蛛の糸」は芥川龍之介の短編小説です。芥川龍之介は「芋粥「杜子春」「羅生門」など多数の有名な短編小説を書いています。蜘蛛の糸は短編小説なのですぐに読めますが、罪人であるカンダタの心の移り変わりや人間の本性など色々と考えさせられるので、それを読書感想文に書いていきましょう。
同年代が主人公の本

ホームレス中学生
出版当時、ベストセラーになったお笑い芸人の麒麟・田村さんの自叙伝です。家も保護者もないホームレス中学生……本を読んでいる自分と対比させればスラスラと筆も進むと思います。日常の大切さ、親兄弟や周囲の人たちの愛情の尊さなどに気付かされる一冊です。

同年代が主人公の本

夏の庭
世界の十数カ国で翻訳され、話題になった作品です。主人公は中学生よりも一つ年下の小学六年生。小学生最後の夏休みを過ごす少年たちとおじいさんの物語です。夏休みの宿題にぴったりですね。生きること、死ぬことについて考えさせられます。

同年代が主人公の本

西の魔女が死んだ
タイトルだけで心が惹かれてしまいますね。主人公は中学生になった女の子です。読書感想文の本としては定番ですが名作なのは間違いありません。

「いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力」生きるのに大切なことを教えてくれます。中学生という多感な時期の女の子には特におすすめの本です。

テーマがはっきりしている本
黒い雨

本のテーマがはっきりしていると、読書感想文も書きやすいです。この本は戦争、広島の原爆について書かれています。
戦争の悲惨さ、戦争後も苦しむ人々の姿が日記調で描かれています。題材が暗く、中学生には少し取っつきにくいかもしれませんが、この機会にぜひ一読して欲しい本です。

テーマがはっきりしている本

永遠の0
戦争の特攻をテーマにしたこちらの本は映画化もされ、大ヒットしました。文章量はかなりありますが、映画と合わせて読むと分かりやすいと思います。

テーマがはっきりしている本

アンネの日記
アンネの日記を読んだことがなくても、その内容は知っている人が多いでしょう。14歳の少女が書いた日記をまとめたものですが、本を読んでいる中学生と変わらない年齢なので共感できる部分や、今現在の自分の境遇と比べて考えさせられることも多いと思います。

映像化されている本

君の膵臓をたべたい

映画化やアニメ化、漫画化もされているので、本を読むのが苦手な子はそちらから手を出してみるのもいいかもしれません。実は前述した「ホームレス中学生」「西の魔女が死んだ」「夏の庭」「黒い雨」なども映像化されています。
「君の膵臓をたべたい」という題名は読んでみたいと思わせるインパクトがありますね。心の成長や生きるということが描かれた恋愛青春小説で、中学生でもすらすらと読めるでしょう。

映像化されている本

秒速5センチメートル

大ヒットアニメ映画「君の名は」の監督が制作した「秒速5センチメートル」というアニメ映画を元にした小説。アニメを見ず小説だけでも楽しめますが、合わせて見るとより分かりやすく、頭に映像が浮かびやすくなると思います。美しい情景描写と切ない恋の物語です。