読書感想文は小学生の夏休みの宿題の定番ですが、一番苦手だというお子様もたくさんいらっしゃるようです。

読書感想文を書くには「①読書感想文の本を選ぶ ②読書感想文の本を読む ③読書感想文を書く」という手順を踏まねばならないので、手間もかかって中々に大変です。

読書感想文を書く第一歩は「読書感想文の本を選ぶ」ことですが、これだけでも小学生のお子様によってはかなりハードルの高い難関です。

そこで読書感想文の本を選ぶのに難儀したときは、課題図書の中から選んでみてはいかがでしょうか。今回は小学生の読書感想文の課題図書についてご紹介します。

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 小学生のための読書感想文の書き方とコツ 小学生の読書感想文 課題図書と自由図書

 読書感想文の課題図書とは
 課題図書と自由図書の違い
 課題図書を選ぶメリット



小学生の読書感想文の課題図書とは

読書感想文の課題図書とは、全国学校図書館協議会が主催する「青少年読書感想文全国コンクール」で指定される本のことです。小学生低学年、中学年、高学年、中学生、高校生と学年別に毎年指定されています。

課題図書はコンクール実施の前年1月1日から12月末日までに出版された本の中から本の専門家の先生方によって選ばれます。読書感想文の選定基準は以下のように定められています。

(1)  児童生徒の発達段階に適合しており、楽しい読書体験が得られるものであるか。
(2)  現代の児童生徒の思考や心情に適合し、多くの児童生徒に興味や関心を持たせることができるものであるか。
(3)  児童生徒に深い感動や新たな認識をあたえ、豊かな心の成長が図れるものであるか。
(4)  内容や主題に独創性があるか。またその取り扱いは、時流に迎合的であったり、興味本位のものになっていないか。
(5)  正義と真実を愛する精神に支えられ、人権尊重の精神が貫かれているか。
(6)  特に、ノンフィクションについては、事実の叙述が科学的に正確で、かつ主題の取り扱い方が新鮮で、創意や工夫がみられるか。


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小学生の読書感想文 課題図書と自由図書の違い

「青少年読書感想文全国コンクール」の応募部門には
・課題図書の部
・自由図書の部

の二つの部門があります。

課題図書の部は前述したように、青少年読書感想文全国コンクールの主催者が毎年指定する課題図書の読書感想文を対象にした部門で、自由図書の部は自分が自由に選んだ図書の読書感想文を対象にした部門です。

自由図書は教科書、副読本、テキスト類、雑誌、パンフレット類、日本語以外の本や課題図書は対象としません。それ以外の本は何でも自由に選べます。

小学生の読書感想文で課題図書を選ぶメリット

「青少年読書感想文全国コンクールで入選するには課題図書を選んだ方が有利なのでは?」と思われるかもしれませんが、過去の入賞履歴を調べると、課題図書の方が若干入賞の割合が大きいようですがさほど自由図書との差はないようです。

では読書感想文を書くときに課題図書を選ぶメリットは何でしょうか。 課題図書は本の専門家の先生方が子供たちの発達段階に合わせて、子供の興味を引くかどうか、感動を与えられるものかどうかなどの選考基準によって選ばれています。

それだけ本のクオリティーが保証されており、子供の心を動かしやすい本であるということなので、読書感想文を書きやすい本であるともいえるでしょう。

一方で、自由図書は子供たちが自分自身で好きな本を選べるのがメリットです。自分の興味や関心があることについて書かれて本や、自分の境遇と同じ共感のできる本を選ぶことができるので、そういった本を選べれば読書感想文も書きやすくなると思います。


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